読書が苦手なあなたへ

 

読書、ときいてなんとなく嫌だなと思うかたは多いかと思います。
そんなあなたに本を読んでほしくてこの記事を書いてみました。
きっと子供時代から大人になるまで散々うるさいほど、本を読むべきだという声を聴いてきたかと思います。
こういった声にうんざりしてきた人にこそこの記事を読んでほしいのです。

読書に関するいやな記憶はいくつかあると思います。

たとえば子供の時は読書感想文。
読むべき本を乗り気でないときに読まされる苦痛、
しかも読まされるだけでなく感想まで書かなければならない・・
しかもなんだか薄っすら求められるものがあってこれが尚更いや。。

わたしも反抗的な子供であったので気持ちがよくわかります。
絵本や児童文学でせっかく憶えてきた読書の楽しさが後ろに構える先生や親の目で挫かれる感覚が。
また、読みたくない作品を読まされることもたいへんなストレスで、
どれだけ文学史において価値のある作品であっても、どれだけ世界に影響を与えた作品であっても、
自分に影響を与えてくれない本なら意味がないと思うのです。

また、人生のあらゆる局面で遭遇する、10歳までに読むべき本10選、中学生のうちに読むべき本20選、
社会人として読まなきゃ恥ずかしい本〇選(厄介なことに100選もあったりする・・!)なんかも見かけるたびちょっと苦しい。
そしてその年齢を自分が超えてしまっていると気まずいし、なんだか焦るし不安になってしまう。
そういった作品を進めたい気持ちももちろん理解できる、
またそういったものには普遍的な価値があって人生を変えるような力がもしかしたらあるのかもしれない。
それでも自分のために書かれたような作品に出合えたらその一冊の威力にはきっとかなわない。

本は読むべきです。読んでほしい。
わたしもそうおもいます。
ただ理由は純粋で単純です。
読書は「自由であり、たのしいから」ただそれだけです。

とはいえたのしいことなんて他にもたくさんあるしな・・
とおもった方も多いと思います。
それでも読書にはほかにはないメリットがたくさんあるのです。
もうすこしお付き合いください

あらゆる趣味の中で圧倒的にはじめやすい。

読書の利点。
それは場所や時間を選ばないこと。
読書はどこででもできます。自宅はもちろん、移動中の電車や、仕事や学校の休憩中
ベッドの中、お気に入りの喫茶店などいつでもどこでも可能です。
スマホに読書リーダーを入れたり、鞄やポケットに文庫本を入れておけばいつでもどこでも旅に出ることが可能です。

どこでもドアでお出かけするように簡単にどこへでも行けるのです。

短時間からたのしめる

また時間がかかるように思われるかたも多いと思うけれど、
寝る前の10分、家事の間の5分、など短時間からでも始められるのも魅力の一つです。

じっくり時間をかけて、というようなイメージが強いですが毎日10分ほどでも意外と進むものです。

また、ほかの趣味や娯楽にくらべて比較的安価にはじめられることも魅力のひとつです。
本は、昔に比べて高価になったとは思います。
それでも長く楽しめること、読書を通してするすばらしい冒険や旅や経験をおもうとまだまだやすい。
それに、古本屋、図書館、電子書籍のセールなどを利用すればもっと安価にはじめられます。

体を休めながらできる

体力を使わないことも魅力的です。
日々、学校や仕事で疲弊していて休みの日くらいは家でゆっくりしたい、という方にもおすすめです。

家にいながら自由にどこへでも行けるのも魅力的じゃありませんか?

(もちろん本を読むことができないほど疲れている人は、きちんと休んでください。毎日ほんとうにお疲れさまです)

ここまで読んで、とはいえまだ惹かれるものもないな・・という方へ!
まだまだ魅力はたくさんあるのです!

1.自分以外の人生を生きられる

こちらはかなり大きい読書の魅力です。
人生は、自分の目線でしか生きられないけれど、本を読んでいる間はほかの人間になって生きることができる。
たとえば、もっと古い時代、遠くの国の人間、子供のときになりたかった職業についているひと、
またなんと動物や、幽霊、植物なんかにもなることが可能です。

自分が選ばなかった道、選べなかった道、考えもしなかった道へ進むことも可能です。

2.あなたを匿う場所になる
自分の人生がつらいときには本をひらいて違う世界に逃げ込むことができます。
現実でどこへも行けなくたって、心はどこへだって旅ができます。
つらい現実から目をそらして傷をいやす時間は必要です。
読み終わったときにはきっとその傷にさわってもいたくないくらいの薄いかさぶたができているかも。

3.あたらしい装飾品、眼鏡になる

どういうこと?とおもわれたひともいるかもしれません。

本の良さは読んでいるときの楽しさだけではないのです。

読んだ後もずっとあなたに影響を与えてくれます。本を読むと世界の見え方が変わります。
まるであたらしい眼鏡を手に入れたみたいにいままで気にかけていなかったものが見えてきたり、
あるいは世界の見え方が変わるかもしれません。
また、あなたがみつけたうつくしい言葉や文章たちは読み終わったあとも
香水や宝石のようにあなたのこころを彩り続けます。

ふとしたときかすかに香水のにおいがするみたいに記憶のどこかにやわらかく残ってくれるはずです。

4.あなただけの世界がどこかにある
自分のために書かれたみたいに寄り添ってくれる本、夢見たような世界、想像もできないほど感性を刺激される物語。
そんな本があったら読んでみたくありませんか?
この世界にはすでに星の数ほど数えきれないほどの本があり、またうれしいことに宇宙に果てがないように日々作家さんのおかげで増え続けています。
あなたはどんなひと?どんなものに惹かれるの?すぐにはみつからないかもしれません。

でも人生は長いから、そんな本をさがす旅にでませんか?

最後に。
まずは一冊買ってみましょう。
すぐに読まなくても大丈夫。気が向いたときにひらいてみましょう。
読んでみたけど、むずかしかったり、なんか頭に入っていかない。。
そういうときは無理せず次の本に手を出しちゃいましょう。
読めないのはけしてあなたの理解力がないから、とか、読解力がないから、というわけではないと覚えていてください
相性のいいひと、わるいひとがあるように本と自分の相性がよくなかっただけです。
またいまは読めなくても数年後にふと手に取ったときに波長があう可能性もあります。
まずは気楽にひとつ扉をひらいてみましょう。

world apart booksでは、直感的に本の世界に入ることができるように
いくつかの扉を用意しています。(どんどん増やす予定でいますのでお楽しみに!)
いったんだれが書いたか、あらすじや推薦文、などはおいておいて自分の嗅覚を信じてみましょう。

扉の下にある文字列は、本の中に存在する部屋にあるものです。
文字列を見て想像してみてください。
この部屋ではどんな人がどんな生活をしているだろう。
どんなにおいがして、どんなものを愛していて、どんな光がさして、どんな音が聞こえるのだろうか。
もしきになった部屋があればぜひ扉を開いてみてください。
そしてぜひ手に入れてみてください。
(電子書籍ならすぐ扉の中へ入ることができます!)
あなたがすてきな世界へ旅立てることをworld apart booksは願っています。